横浜混声合唱団団友会(Since1991~) 2013.8.15
だんゆうかい会報 №62
―― 大切に思う気持ちが受け継がれていく、新鮮な赤木一晶ワールドを探ろう!――
今年の春、団友会から「三三七拍子合唱コンサート③」にむけて研修団員の募集をさせていただきました。その結果、4名の方々と一緒に11月のコンサートにむかって、団員と共に頑張って練習をかさねています。赤木一晶氏と横浜混声合唱団の繋がりといえば、1963年から1978年にかけて、一手にヨココンのために編曲をしていただいておりました。コンサートでは、楽器の演奏(オルガン他)で出演。またヨココンの企画会議にも参加。当時のヨココンのコンサート創りにはかかせない存在になっていました。赤木氏のご自宅までおしかけ、編曲ができあがるのを待っていたとか・・・そんなエピソードも!
そんな深い絆で生まれた赤木作品を、ご存じでない方々にもその編曲のすばらしさを知っていただき、その感動をお伝えできればいいなと思っています。‘サイモンとガーファンクル’や‘ビートルズ’のヒット曲。また、映画‘ある愛の詩’など29曲を披露いたします。中にはちょっぴり青春時代を思い出される方もおられるかもしれませんね!赤木さんが編曲した曲は、なんと240曲近くにもおよびます。残念ながら45歳の若さでお亡くなりになりましたが、今でも私たちの心の中に生きています。最後に、赤木さんとヨココンの繋がりを記した、当時のコンサートプログラムから一部を抜粋して掲載いたします。
「赤木さんってどんな人!・・・・・」
学校は音楽に関係ない理学部だそうですが、中学の頃からギターを始めたのが病みつきとなり、クラシックギターからポピュラーのラテンへと移り、なけなしの金をはたいて特製のギターを買い込んで、1960年(昭和35年)ラテン・アミーゴスと名のるトリオグループを作り、またアレンジを受け持っています。そのレパートリーの広さは横混にとってかけがえのない存在になっています。
(1963年 第4回マロン・コンサートプログラムより抜粋)
シャンソン考 吉田孝古麿
シャンソンを合唱するということは、色々な意味で邪道かもしれません。詩(ことば)が大勢で歌うと不明瞭となるからです。一人で語りかけるようには歌えないものです。
しかし、シャンソンのもつその親しみやすいメロディは、多くの聴衆の心をとらえ、人々はその魅力のとりこになるのです。(中略)合唱は縦のハーモニーよりも横のメロディにポイントをおく編曲法をとりました。編曲者の赤木さんにとって、ずいぶん無理な注文だったと思いますが、わたしの意図をよく理解くださり、考えていたとおりの効果的な音になりました。なにごとも、新しいジャンルを切り開くにはいつも冒険がつきものです。
コンサートの結果の良し悪しは別として、わたしたち横混は進んでその試金石になるつもりです。 (1964年、第5回マロン・コンサートプログラムより抜粋)
赤木作品を愛する団友会・OBGの皆さん、はじめてお聴きになる皆さん、今のヨココンが歌う赤木ワールドをお楽しみください! ―― 11月17日(日)2時開演、 関内ホールでお待ちいたしております ――